i.chi.e Column 2012 vol.03-Perm

コラム 2012.03.23

「もっと髪の毛のお話」。お客様にも、もっとご自身の髪のこと知って頂きたいというコンセプトで、2011年、年間を通して展開してきたichi.e.t.cetera。

今年2012年は、ホームページもリニューアルされたことですし、ちょっと趣向を変えて。i.chi.e でお客様の髪に使わせて頂いているお薬やケア商品のこと。

「実際のところどんなアイテムを使ってるの?」っていう部分、ご紹介していきます。

スタイルのトレンドや季節によっても変化のあるものですので、アイテム自体は変わっていくこともありますが、お客様の髪に使わせて頂く上での、i.chi.e のこだわり。伝わる機会になればと思っております。どうぞ宜しくご愛読ください。


「傷まないパーマを求めて」   昨年まとめたichi.e.t.cetera でも触れる機会がありましたが、「本当はかけてみたい」、パーマ施術を希望されている方は利用者全体の60%前後にものぼるのに、実際にかけさせて頂いている機会は20%前後というような統計があります。

その理由の多くが「髪が傷んでしまいそうな気がするから」。

ヘアカラー以上にスタイリングに直結するパーマ施術、かけた後のケアに不安を持っている方が多くいらっしゃるんだと思います。

正直、美容師にとっても永遠のテーマではありますが、今回はi.chi.e で使わせて頂いているパーマのお薬(一部)をご紹介しながら、最近のパーマ液にまつわる現状、動向をお伝えできればと思っております。


  「パーマ液も、そうだお薬なんだ?!」  
ダメージがなくてバッチリ効果の出るお薬!私たち美容師とお客様共通の願いだと思いますが、現実はやはりそんなに甘くありません。

「風邪薬を飲むと眠たくなってしまう」ではないですが、どんなお薬にでも効果と副作用はあります。

医薬品、医薬部外品、化粧品、、、といった言葉での分類を耳にされたことのあるお客様も多いかと思いますが、美容室で使わせてもらっている「お薬」もやはりこの薬事法で規定されているこれらの分類に基づいて、一般に「医薬部外品」という分類のアイテムを用いていることがほとんどです。

私も法律の専門家ではないので、ここで言葉の定義を解説することは控えますが、わかりやすく言ってしまうと効果については「(医薬品>)医薬部外品>化粧品」、一方でかかる負担は「(医薬品<)医薬部外品<化粧品」。

やはり効果を求めるほど負わなければいけない負担のリスクは大きくなってしまうんですね。  
「規制緩和が進んでいる薬事法」  
そんなパーマ液、それでも2000年以降、薬事法の改正(規制緩和)を受けて、化粧品分類されていたパーマ液の中にも、配合が認められる有効成分が増えて来ています。

私たち美容師の間では「パーマ革命」なんていう表現をされる方もあるみたいですが、要はこれまで「ダメージは少ないけどかかった感じがしない」(化粧品分類)パーマ液から「ダメージは少ないし、お?!意外とかかっている感じあるんじゃない!!??」なパーマ液に変わりつつあるということです。

これだけヘアカラーがファッションの一部として定着している昨今、パーマ液でさらにお客様の髪をいためてしまうわけにはいきません。

今後もこの化粧品分類されているパーマ液が登場する場面は広がってくるのではないかと思っています。


  「それじゃあi.chi.e で使っているパーマ液は?」


この流れを受けて、i.chi.e でも化粧品分類されているパーマ液を使用させて頂いております。   0323_1   リアル化学(株)ルシケアNEO   http://www.real-chemical.co.jp/products/perm/lucicare/  
上記ホームページをご参照いただくとより詳細な商品情報をご確認いただけるかと思うのですが、ヘアカラー剤同様、やはり施術中のお客様の薬液臭への不快感はもちろん、施術後のダメージにも配慮した配合成分になっています。  
また、(i.chi.e でもあまり強くおススメはしていませんが)ヘアカラーとの同時施術でも時間負担、髪への負担を最小限に抑えられるようなコンビネーションレシピも用意されているという優れものです。  
最近のスタイルデザインへの嗜好傾向からも非常に幅広くお客様にご提案させて頂きやすいお薬だと思っています。


  「本当はかけたい!の声にお応えしていくために」  
スタイリングに直結するパーマという施術には、ヘアカラー以上に、お客様の方でも抵抗やトラウマのようなものがあるのを感じることが多いです。

やはりその敷居を少しでも下げてもらってパーマスタイルを楽しんで頂くためには、私たち美容師も今まで以上に薬剤に対する知識やパーマで出来る素敵なスタイル♪、もっともっと発信していく必要があるように感じています。「本当はかけたいと思っているのに・・・」は私たち美容師にとっても寂しい現状です。

こういうホームページで発信していくヘアスタイルやコラムなどを通して、お客様に身近に感じて頂けるような技術として思ってもらえるよう努めていきたいと思っています。  

  いかがでしょうか、普段i.chi.eで使わせてもらっているパーマ剤のこと、少しは伝わりましたでしょうか。

今後も皆様の髪に直接使わせていただくものについてなるべく分かりやすく情報を発信していければと思っています。

皆様の方からもご質問等ございましたら、ぜひお気軽にスタッフまでお尋ねください。