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2014.03.25

【伊藤の履歴書(最終回)】-また春に会いましょう。

見習の頃からご指導下さっていた諸先輩方からも離れ、副店長としての職務を務めることになった3年弱の時間というのは、私にとって、とても意義深いものになりました。

新任の店長の意向を汲みながら、後輩たちにとって、自分がどういう立ち位置にいた方がいいのか。自分のことばかりとはいかない悩みがついてまわることもありましたが、現在でも私のところを訪ねてくれる後輩たちが、美容師という仕事から離れず、活躍していることはとてもうれしいことだし、わずかながらでも何かしらのいい影響を与えることが出来たのかな、と思っています。

 

「最後の退職届」

独立開業を決意し、その旨店長にお伝えしたのは、2008年10月の終わりだったと思います。

 

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後ろ向きな気持ちからの決断ではないと確信できるまでには、やはりあの時点よりも、3年近くの時間が必要だったのだと思います。


役職を頂いていたこと、当時所属していた店舗の、翌年度からの体制を考える意味でも、半年前にはという気持ちがあって、その日のうちに社長からも面会のチャンスをいただきました。

役職を請け負う一美容師の退職。まして開業を理由とするものがお客様、サロン、会社に与えるインパクトというのは、大きなものです。一般にお勤めの方達からすれば考えにくいことかもしれませんが、だからこそ、まず誰より何より真っ先に、それまでお世話になったサロンに対して、決意した時点で、決意したということをお伝えするというのが、「育ててもらった美容師」として最後の、せめてもの筋と思っていました。

イメージこそあれ、その時点では取引先も、スタッフの人数も、店舗の規模も場所もマーケティングも、正直全くの白紙、両親にもずいぶん心配をかけたものです。

 

「バタバタ立つ鳥、せめて跡を濁さぬよう」

 

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残された、それから半年のサロンワークは、もちろん開業の準備も並行しながらのものでしたので、ずいぶんとめまぐるしい毎日でしたが、当時一緒に働いていたメンバーも(きっと心中複雑だったと思うのですが)、自分の微妙な立場をよく配慮してくれて、とても好意的に接してくれましたし、気持ちよく送り出してくれたことには今でも、本当に感謝しています。

それまで担当させて下さったお客様にも、温かい激励の言葉をいただきました。

開業地がなかなか決まらなかったという事情もありましたし、お世話になったサロンからの独立ということで、詳しいインフォメーションをお届けすることが叶わない事情もありましたが、私の決断を自分のことのように喜んで下さり、わざわざお手紙やメールを下さる方があったり。

 

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本当、一生ものの、忘れられない感謝の気持ちを憶えたものです。

 

「あとがきにかえて」

折を見ながら、美容師を志してから、独立に至るまでの足跡をご紹介する趣旨でしたためてきました。

名残惜しゅうございますが(?)、今回が最終回。

親友からの何気ない一言、インターネットでの情報発信に関して貴重な示唆を下さる方からのご提案をきっかけにして始まった今回の『伊藤の履歴書』ブログ。

照れくささ半分でもやっぱり、「伝えたい足跡があって起こした」ものですが、、、最後になって「理由や動機のない表現こそ、純粋な表現」だなんて決め込んでしまいたくなる私。

「伝えたかった動機」は、やはりご覧下さる皆様のお心にお預けしたく。

この3ヶ月くらいの間でも御来店されるお客様から一定のご反響をいただくことがありましたが、ご覧下さる方たちにとっても、ひとりの美容師を目指した若者のノンフィクションなリアルストーリーから、伝わった何かがあったのなら、ひとまずよかったんじゃないかな、とそんなこんなです。

いつか書籍化、実写化される日を夢見て←。

 

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3ヶ月超の長きにわたり、ご愛読、お付き合い下さった皆様、どうも有難うございました☆

(おしまい)


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