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2014.03.07

【伊藤の履歴書】vol.12 刺さった言葉。

たくさんのチャンスとご指導をいただく中で、いよいよ副店長(チーフ)という役職をいただくまでになれた時には、スタイリストデビューから、5年近くの時間が流れていました。


ご覧いただいているお客樣方にも同じような認識があるかと思いますが、私たち美容師 -特に20代中盤から後半のキャリアは、独立その他もろもろな事情からサロン内のスタッフの出入りがめまぐるしいところもあり、役職もまた、勝ち取ったというよりは、先輩方の退職からチャンスが生まれてくる(順番が回ってくる)といった趣のものでした。

 

「店長になりたくない。」

「美容師としていつか独立して、自分のお店を持ちたい。」

夢というよりは、それ自体が美容師を目指す目的だったこともあり、いただく「役職」というものには、少し息苦しい感じを覚えるところも少なくありませんでした。


個人の売上は勿論ですが、店舗全体の売上にも気を配り、後輩の指導育成、在庫調整管理、その他諸々。一般企業にお勤めの方でいうところの中間管理職、というと少し大げさでしょうか。

 

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自分のことだけを気にかけていればよかった時代とはまた違って諸々自分以外のこと、お店全体のことを気にかけていくことは、甲斐というよりも少しストレスに感じていたところがありました。

 

「逃げるが勝ち?!」

私が副店長としての役職を拝する前後に、入社のきっかけを下さり、オープン来ずっとご指導をいただいてきた店長が独立されることが決まっていたもあり、少し気持ちも下がり気味の時期でした。

退社されてしまう店長の分まで頑張らなくてはいけないという気持ちも半分、それまで背中を追いかけているだけでよかった店長の存在の大きさに、自分も、、、。

 

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「やめちゃおっかな」。「独立しちゃおっかな」。

なかなか人間変われないものですね。当時もやはり、不快なことからは逃げまくりたい人間でした。

 

「仲間、いる?」

新しいステージへ進まれようとされている先輩の背中を見るにつけ、今いる環境にとどまる自分がどこか小さく感じてしまう日々が続いていた頃、その先輩と印象深いやり取りをすることがありました。


「伊藤は、これからどうするの?」

「うーん、、、正直悩んでいます。やっぱりいずれは独立したいって言う気持ちもありますし、お店の今後のことも気にかけていかなくてはいけないですし。。。」

「そっか。でも少し考えてみてごらん。もし、今伊藤が独立したいっていう気持ちをみんなに伝えた時に、『(伊藤に)ついていきたいです!』、『一緒にやりたいです!』って言ってくれる仲間って、どのくらいいるだろう?」


「、、、。」



こういう書き起し方をすると、私がえらく後輩に不人気な美容師だったようですが(笑)。

確かに、決して人気の先輩だったのかと言われればそうではなかったように思います。

 

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私もまた自覚のあるところでしたが、暗にその先輩は「もっと周りを巻き込みながら、いい影響を与えていける美容師」としての伸び代があるんではないかと。伝えてくれていたのかもしれません。

 

「見えていなかった階段。」

見習いから始まって、アシスタント、スタイリスト、店舗の役職者、その先のキャリアとしての「独立」というステップを駆け上がることにばかり、自分のことばかりに専心するあまり、気にしてこなかったことが確かにあったように思います。


「ここは辛抱の時なんだな。」

 

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仲間にとって必要とされる自分づくり、ここまで育ててもらったサロンやお客様への思い、今いる環境でなすべき仕事はまだ残されているんだなと考えた自分は、ここから3年と、自分の気持ちを切り替えまた一歩、歩みを進めるのでした。


(つづく)


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