イチエの毎日。
2014.05.14
公休日あけの水曜日、もっとお客様来てくれていいんだよ、 久しぶりにゆったりなサロンワークです。
それは、さかのぼること20数年前の放課後。
私は修学旅行での移動車中、クラスみんなで聴く音楽を録音する作業を請け負っており、ひとり教室でラジカセとともに、せこせこと録音作業にいそしんでいたのでした。 すると、そこに部活動をしていた彼女が、私が教室にひとりであることを確かめながら入ってきました。 その様子が、なんとなく、そう、なんとなく、それらしいものだったのですが。 私は、そんな、なんとなくな、心中を察せられまいと、ごくごく平静を装いながら、「おう、どうした?」 「いや、実はさ。。伊藤に話したいことあって。」 「お、、、おう。」 「わたし、、、 〇〇くんのことが気になってて。」 そう、三つ子の魂百までではありませんが、当時から私は、同級生の女子から頻繁に恋の「相談」、「相談」、「相談」をうけるばかりの男子だったのです。 それからも、本人の恋路の行方を気にかけては、時には彼女がお付き合いをする男性以上に、私と長電話をすることもあり、それは彼女のお母様からも「あなたの彼氏はいったいだれなの?伊藤君ではないの?」と詰問されるほどだったと聞き及んでおります。腹心の友。
まぁそんなこんな紆余曲折を経ながら、互いに年を重ね、それぞれの人生のステージに立っているわけですが。 ご存知の方もあるかもしれません。 私が美容師として独り立ちし、いよいよi.chi.e をオープンさせるということになり。 「まるで自分のことのようにドキドキした。」初めてつくった(らしい)という手作りホールケーキで以て祝福をしてくれたのでした。 1周年。i.chi.e の「i」をキャンドルに見立てたフライヤーをそのまま再現してくれたり。 3周年。クッキーを焼いて持ってきてくれたり。 4周年の時には、(少し分かりづらいでしょうか)キャンペーン中のキーアイテム「四葉のクローバー」を模したケーキを作って持ってきてくれ。 そして、今回、、、。 涙がちょちょぎれんばかりの、アメイズィングなクオリティ。。。 たまたま今日は、私の母(←この方もまた私に関係した女性という女性を網羅していると言っても過言ではない)もお店に来ていたこともあり、約1時間近く、髪をやるわけでもないのに、3人で談笑談笑。 なんだか人と人の縁の不思議を感じずにはおれません。 これをして、「腹心の友。」と呼ぶのでしょう。 くわえて、この年齢にして、そういう異性が、応援してくれているということを心強く思っています。 願わくば、またいつの日か。 「いや、実はさ、、、。伊藤に」 中学生当時よりは、すこし力強く。話きいてあげられるくらいの男でいたいものです。 ごきげんよう。
hair design space i.chi.e(ヘアデザインスペースイチエ)
オーナースタイリスト/伊藤 護