イチエの施術レシピ
2018.12.08
◇毎週土曜日は代表伊藤のヘアレシピ
どんなデザインでご提案させていただいても、必ずと言っていいほど、どこかのタイミングで話題に上る、「前髪どうしましょっか。」
前髪の話だけでご飯三杯はイケるっていうくらい（？）普遍的かつ奥行感半端ないこのトピック、今回は前髪をテーマに取り上げてヘアレシピ。
お届けしてみたいと思います。
◇前髪って伸びるの早くない？問題。
そう思ったことのある女性の方、そう尋ねられたことのある美容師の方いかばかりかと存じます。っていうくらい、みんなが感じる感覚。
正解はもちろん、「そんなことあるわけない。」だと思っていますが、お時間ある方は是非検証してみてください。
それよりも大切なのは、なんでそんな気がしてしまうのかっていうところ。
ここに前髪デザインの前提があります。
◇前髪は、お顔を〇〇する髪の毛。
瞳ののぞく長さまで前髪を切り込むと実感することです。
前髪以外の髪はお顔に対して「上（トップ）から下（裾／毛先／レングス）」に向かって（視線が）おりていきますが。
瞳ののぞく長さまで切り込んだ前髪は「端から端まで」横に向かって（視線が）動いていきます。
言われてみればそうそう、前髪はお顔を横切っていく髪の毛なんです。
◇美容師はここを見ている！前髪のわけ。
そんな横切っていく前髪。デザインの成否を握るキーは３つあります。
①幅（ワイド）
これは、先ほどのお話を受けるとわかっていただきやすいかと思いますが、どこの端からどこの端までを前髪にするのか、これは、、、
お顔の横幅（大きさ）をコントロールする上でとっても大切です。
女性の方はメイクをされるので実感が湧きやすいと思いますが、お顔は一般に眉山を起点に正面と左右側面（横顔）に３分割されます。
真横に走る前髪を眉山外側まで切り込んで行けば必然、お顔は正面の面積が大きく見えるような仕上がりになりますし。（細面の方にはとても有効です。）
眉山より内側、瞳の黒目部分の外側目安くらいで狭い範囲で切り込んで行けば必然、正面の面積が狭く見える仕上がりになります。（いわゆる小顔効果というやつですね。）
余談ですが、いわゆる「触覚」と呼ばれるような前髪の横に長さを残す髪の毛、「姫カット」なんていうのも同様の効果が期待できる手法です。
②奥行き
お顔の横幅（大きさ）をコントロールするのが幅なら、お顔の縦の長さをコントロールするのがこの奥行きになります。
おりてくる前髪の透け感から「ちょっと私前髪薄くなったかも・・・。」
そんなご心配から「もうちょっと後ろから前髪を」なんていうリクエストをいただくことがあるんですが、美容師目線では、その奥行を加えたときにお客様のお顔立ちがどんな雰囲気になるかを観察していることが多いです。
一般に、奥行が深くなればそれだけ前髪の起点が後ろに下がることになるので、顎と結んだ時のお顔の長さは面長に映ります。
なので、細面の方というよりは、「小顔効果を持たせたい！」というお客様にご紹介することが多いです。
③長さ
これはもう言わずもがなです。
①幅、②奥行きをふまえて、お客様が前髪にどんな効果を期待していらっしゃるかを共有した上で、最適な長さをご提案させていただいています。
短いショートバングも可愛いですしね、アシンメトリーバング（左右で長さの違う前髪）、シースルーバング 、たくさんあるんでそれこそ目移りしちゃいますよね。
いっしょにやいのやいの言いながら決めていけれたら嬉しいです。
ぜひお気軽にご相談ください。
ではでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
素敵な週末にしましょ。
あでぃおーす。
hair design space i.chi.e（ヘアデザインスペースイチエ）
オーナースタイリスト 伊藤 護
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