イチエの毎日。
2023.01.19
イチエのブログをご覧いただきありがとうございます。
千葉県浦安市堀江5丁目の美容院、
hair design space i.chi.e
（ヘアデザインスペースイチエ）で
代表を務めています伊藤護
（いとう・まもる）っていいます。
「今日はどんなふうになさいますか？」
「今日は何か、決めてきていることがございますか？」
日々サロンワークをしていると、十人十色。
おひとりおひとりそれぞれに個性のあるご要望をお伝えくださいます。
なかには
「ヘアカラーが伸びてきちゃったからキレイにまた直してほしい。」
「前髪が目に入ってきちゃったから、また短く切ってほしい。」
現状にネガティブな要素が入ってきてしまってそれを解消したくて来てくださるお客様。
また一方では、
「今日はこれにしようと思って！」
「ヘアカタログでこのカラー見て、私もこれにしたいなと思って！」
積極的なスタイルチェンジや、かねてからの理想を実現させたくて来てくださるお客様。
本当に、さまざまです。
そこで今日のブログでは、特に後者。
「今日はこれにしようと思って！」
「ヘアカタログでこのカラー見て、私もこれにしたいなと思って！」
そんなご用命をいただくお客様のことを想像しながら、
「この髪型にしたい！」と思ったら、まずは・・・。
参考にしてもらえる記事をお届けします。
ぜひ最後までご覧ください。
◇ 少年伊藤くん
その前に、すこしだけ私の原体験を紹介させてください。
私が、高校生の時。
「あそこの美容師さんが上手いよ！」
友人の紹介を頼って初めて訪ねた美容室。
当時校則の厳しい学校に通っていた私でしたが、どうにかこうにか、教師たちの目を盗んで「校則ギリギリ（の長さ）」をねらったヘアスタイルをやってみたくてコソコソと伸ばして、いざ！
私：「こんなふうにしたいんですけど・・・」
恐る恐るその美容師さんに見せた時のことでした。
美容師さん：「う、、うん、、、。」
「これ、でも長さ足りないよ・・・？」
いや、、もう、ほんと、
美容師さんは全っ然悪くないし、
やりたい髪型と自分の今がマッチしているかどうかも判断できていない私が、ほんと残念。
っていうエピソードでしかないんですが。
でも、その時に感じた、
「本当に、がっかりした気持ち。」
「僕が望んだ【それ】に、今日は、ならないんだ。」の気持ち。
これは私にとって美容師をやっていくうえでの原体験だったりしているんです。
◇ 「断りたくないから、まずは・・・。」
そんな数十年前の少年伊藤くんから見られても、恥ずかしくないように。
「お客様が示してくださったデザインを、断りたくない。」
これがまずなによりもお客様にも知っててほしい、美容師としての私のいちばんの本音。
裏を返せば、
「サロンにお越しいただいてから断らなくてはいけないようなケースを限りなく”０”にしていきたいから。皆さんに事前に届けられるブログにして書いておこう！」
こうしてブログの記事までしたためるのは、そんな意志からのものなのでございますなのです。
◇ご希望いただいたヘアスタイルが、実現して差し上げられない３つの理由
（１）長さが足りていない
特に前下がりベース（お顔の近くの髪が長い）のヘアスタイルの場合、鏡で見て認識している「わたしの長さ」ほど、後ろの髪が理想のイメージに達していないケースというのが多いです。
また、たしかに耳にかかっている長さや襟足の長さは同じように見えていても、トップ（頭のてっぺん）からくる長さが短いことで同じように再現できないケースというのも多いです。
いずれのケースも、美容師ではない一般の皆さまにご自身で自覚していただくのも難しいところかもしれません。
「もしや私の長さ、、、短いのでは？？」
そんな不安があるときは、
a. もみあげからの長さ
b. 襟足からの長さ
c. てっぺんからの長さ
を引っ張り出しながら希望のデザインとの違いをチェックしてみてください。
（２）深刻なダメージを負わせてしまうリスクがある
特に（ストレート）パーマやヘアカラーについてご要望いただく時に、起こることです。
なかなか専門的な知識を理解しようといってもそうはいきませんので、まずは。
直近１年（できれば２年）、自分がどういう施術履歴を経てきているのかを把握するところから始めてみましょう。
たとえばイチエで使用推奨している予約アプリでは、
こうして、自分がいつ、どんなメニューでの施術を受けたのかを振り返ることができるようになっています。
また、そこにもし余力があったら、
「明るくした」、「デジパかけた」、「前髪ストレートした」
メモ書き程度に残しておくとよりGOOD。
あなたはちょいと移り気でも、髪の毛のほうは、3ヶ月、半年、１年前の積み重ねをひとつとして忘れることなく出来上がっています。
ご来店の履歴を理解しておくことで、ご自分でもダメージリスクを回避しながら理想のデザインを実現するコース選択がしやすくなります。
（３）今回＆次回の組み合わせの方がより完成度高く仕上げられる
「ローマは1日にしてならず」
「千里の道も一歩から」
ヘアもまた然り。
ホップ、ステップ、ジャンプで理想の髪型に辿り着く。
こうすることでより、満足度＆フィット感ともに高まりやすいものです。
ホップ、ジャンプ、だったり。
なんならいきなりジャンプ！
すると、「あいたたたたた・・・」
お怪我のリスクありなのでございます。
具体的に申し上げると、
毎日お仕事でぎゅぎゅぎゅーっと後ろで結んでいた長さを、首が出るくらいの長さまでバチーン！と切れば・・・？
すんごく雰囲気ガラッと変わった爽快感と一緒に、、、
お家で洗ったとたん、、、結び癖で、毛先がぴょんぴょん！
朝のスタイリングにかえって時間がかかることになってしまったり。
お仕事変わるし、なんならちょっとお休みできる期間もあるから、
いつものパーマに加えて髪も明るくしちゃおう〜〜〜！
で、同じ日にパーマも！ヘアカラーも！！となれば・・・
やはりすんごく雰囲気ガラッと変わった！
うれしい！高まる〜！感とともに、、、
「おっと・・・」
いつもに比べて、とれていくのが早い気がするパーマ、、、。
明るくなるのが早い気がするヘアカラー・・・
なんてことになってしまったり。
理想のデザインに対してテンションが上がっている時ほど、ちょっと冷静に。
実現していく上で、段階を追える余地がないかな？
探してみるというのも完成度＆満足度を上げていく上で大切なスタンスです。
◇「この髪型にしたい！」と思ったら、まずは・・・。
繰り返しになりますが、今あなたが触っているご自身のヘアは、3ヶ月、半年、１年前の積み重ねで出来上がっています。
「あ、これ可愛い！」「やってみたい！」
高まるワクワク感は唐突にやってくるものではありますが。
まずは、ホップ、ステップ、ジャンプ。
「今すぐじゃなきゃダメな理由、あるかな？」で一瞬立ち止まりつつ。
落ち着いてご検討いただけると
あなたの、「あ、これ可愛い！」「やってみたい！」
より満足度＆高いフィット感で体験いただけるのではないかと思います。
参考にしていただければうれしいです。
ではまた。
hair design space i.chi.e
（ヘアデザインスペースイチエ）
代表／伊藤 護
Web / ichie.net
Facebook / facebook.com/ichie090530
Instagram / instagram.com/i.chi.e_hair
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