コラム
2012.02.28
そこで、今回はストレートパーマとの上手な付き合い方を含め、「おさまりのいいヘアスタイル」を作るためのエトセトラ。
このテーマでお話しさせて頂きたいと思います。
「その縮毛矯正、ちょっと待ったー!」 このシーズンになると、お客様からオーダーされる機会の多い施術ではあるのですが、やはりカウンセリングを通してお客さまとお話をさせて頂いていると、ストレートパーマというメニューだけが先にひとり歩きしているような印象を受けるケースも少なくありません。
「足し算と引き算」 美容師によっても考え方が分かれるところかもしれませんが、私自身はストレートパーマは、多くの場合「引き算」の技術になることが多いと考えています。
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・・・って、すいません、ちょっとわかりにくい表現ですね(^^;)。 作ったヘアスタイルに色で彩りを加えるヘアカラー、動きで華やかさを加えるパーマを「足し算」の技術。余分なところ(長さだったり、重さだったり)を取り除くカットは「引き算」の技術。
こんな風に考えるとき、スタイリングしにくいうねり、はねの部分を取り除くストレートパーマ(縮毛矯正)は「引き算」の技術ということになります。
個人差はあれど、皆さん何かしら、スタイリングしにくい部分ってあるとは思うんですが、それが必ずしもストレートパーマ(縮毛矯正)でしか解決できないの?っていわれると、正直「そんなことないですよー」っていうことも、少なくないんです。
「一度矯正をかけてしまうと・・・」
なんでそんなに矯正に慎重になって、こんな話をさせていただくのかというと、一度かけた「後」のこと。
ご 存じのとおり、矯正をかける際には高温のヘアアイロンを使っての施術。時間が経ってもかけた部分がなくなっていくっていうことはそうそうありません(これ は高温のアイロンで髪内部のタンパク質が変性することに原因があるんですけど、ちょっとその辺は専門的になっていくので割愛^^)。 又、 その上からヘアカラー(特に明るさを加える場合)を、パーマをかけたいということになっても、なかなか染まり具合、かかり具合が計算しにくくなってしまう (これも一度変性したタンパク質が元には戻りにくいということに原因があるんですけど、以下同文w)というケースも出てきてしまいます。
「ストパーなう(2回目w)」 これはストレートパーマに限った話ではないんですが、ヘアスタイルはその時1度きり作って終わり、ということではありません。
その施術の後、伸びた先でどういう風に作っていくのかなども含めて、その先2回ぐらいまでのデザインプランを練りながら提案をさせて頂ければ、と個人的には思ってます。 そういう意味でも後からのヘアスタイルに大きく制約が出てきてしまうストレートパーマという技術、かける際は「どんなヘアスタイルにしたいのか」ありきで考えていかれることをお勧めします。 驚かれることも多いんですが、ストレートパーマは必ずしも髪の毛全てにかけなくてはいけないわけではありません。
あくまで「引き算」、お客様ご自身にとって余分な部分・・・例えば前髪や、例えば広がりやすいトップの部分にのみ使っていくという手法でも全く問題ありません。 ご自身が作りたい、なりたいと思うヘアスタイルを真ん中において、その時々に必要なメニューを一緒に考えていけたら嬉しいです。
最後までご覧いただき有難うございました。まだスタートしたばかりの企画ですがこれからも皆様のお役にたてる情報を発信していきます!!
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