12th etcetera 「もっと髪の毛のお話。-ichi.e.t.cetera 総集編」

コラム 2012.02.28

今年1月から毎月月初に発行させて頂いてきたichi.e.t.cetera。   普段何気なく扱われているご自身の髪の毛に対しての関心、「あ、それってそういうことだったんだ」。   この読み物がそんな、何かしらのきっかけになれていたのであれば幸いです。  
また来年2012年からも、今度は少し形を変えて、お客様ご自身が少しでも自分の髪のケアやスタイリングに対して関心を持って頂けるようなコンテンツを配信していければと思っています。  
今回は一旦ここで改めての総集編(?)、ということで私たち美容師がお客様にお伝えしたいことをまとめさせていただきました。

「意外と知らないこと、たくさん?」  

美容に関する事、髪のケアに関する事に限った話ではないかもしれませんが、いざ髪の毛の話題でお客様とお話をさせてもらうと、「あ、こういう内容のことはお客様には分かってもらえていないんだな」と気づかされることが少なくありません。   例えば、市販薬、市販シャンプー剤を使用することのデメリット、縮毛矯正がその後に作っていくスタイルに及ぼす影響etc…。   お客様に「分かってもらえていない」ことは、つまり私たち美容師がまだまだお客様に「お伝えしきれていない」部分でもあります。   人間の体の一部である髪の毛、もっともっと大切に扱ってもらえるように私たち美容師ももっともっと勉強をして、お客様に正しい情報をお届けできるように努めていきます。  


「ヘアスタイルを作っていく過程は美容師とお客様の共同作業」  

お客様が美容室をご利用頂くのは年に何回くらいでしょうか?   毎月お越しになる方であれば12回、2ヶ月に1度であれば6回…。

つ まり、お客様の髪の毛を、私たちが触らせて頂けるのは年間365日のなかで、8日~12日がいいところというわけです。それ以外の350日以上はご自宅で シャンプーをし、ヘアドライヤーでドライをし、スタイリングをされる。それこそ先程書いたように、ご自身でヘアカラーを合間にされる方もあるかと思いま す。   その350日強のなかで、作られていく髪の毛はやはり少なからず、私たち美容師がご提供させて頂く施術にも影響を与えます。特に薬剤を使用する内容の施術の場合、髪のダメージの具合によっては施術の続行が難しい場面も、まれにですが、出てくることがあります。   今回、このichi.e.t.cetera で髪に関する正しい情報をなるべくわかりやすく、発信していこうと思ったきっかけも実はそのあたりにあるんです。  


「一瞬も一生も美しく」  

皆様ご存じ、大手化粧品メーカー(株)資生堂のコーポレートメッセージです。  
美容室にお越しいただいたその日のデザイン、スタイリングを美しいものにさせて頂くことは当たり前。   お客様と一緒に年を経ながら、いつまでも美しいヘアスタイル、ご自身の思い通りのスタイリングを楽しんで頂くことこそが私たち美容師の究極の務めだと思っています。   そのためにも、加齢や生活環境によっても変化を受けやすい髪の毛について、一緒に「楽しく(ココ大切(笑))」勉強を重ねながら、美容室での時間を楽しんで行って頂ければと思っています。  
長々とたいそうなことを書いてしまいましたが、お客様に、ご自身のヘアスタイルに心からの満足を感じて頂き、ひいては周りの方から「いつもキレイね」って言ってもらえるような日々を送って頂くことは、私たち美容師にとっても、とても幸せなことです。   来る2012年も、i.chi.e っていう場所をきっかけに、一緒に素敵なヘアスタイルを作っていければうれしいです(^^)。
最後までご覧いただき有難うございました。「もっと髪の毛のお話」ichi.e.t.cetera はこの発行を以ていったん終了とさせていただきます(当面このコンテンツ自体はブログの形で残しておく予定です)。

また2012年からは新しい企画で皆様からのご要望に沿う内容の発信をさせて頂ければと思っております。どうぞ引き続きご期待下さいませ。  
hair design space i.chi.e 代表 伊藤 護

E-mail: info@ichie.net  Twitter: @ichie_090530