イチエの施術レシピ
2023.09.18
イチエのブログにアクセス、
ご覧いただきありがとうございます。
千葉県浦安市堀江5丁目の美容院、
hair design space i.chi.e
(ヘアデザインスペースイチエ)で
代表を務めています伊藤護
(いとう・まもる)っていいます。
今日は、
「髪に負担をかけないストレートアイロンの使い方」
についてご紹介する記事をお届けします。
ぜひ最後までご覧ください。
◇ もはや手放せなくなったストレートアイロン
お客様の髪をスタイリングさせてもらう技術として、
L字型ドライヤーとロールブラシをたずさえて。
(親指を火傷しつつw)日夜ブローセッティングの練習に励んでいた世代の美容師的には、「ああ、、、隔世の感」ってやつです。
今ではお客様がストレートアイロンを使いこなし。
わたしたち美容師もまたストレートアイロンでお仕上げをさせていただくようなサロンワークになって。
もはや、熱によるリスクが、どうだこうだとか。
プレスすることによるダメージがどうだこうだとか。
スルーするときの摩擦で髪がどうだこうだとか。
「まあまあそれはわかるんですけど〜〜〜。」
必要悪、、、もとい、必要リスク(??)
リスクよりもリターンのほうが大きい!(?!)
ならば、上手なお付き合いの仕方を模索していくのが「今」なのかなと感じています。
◇ あえて、うんちく。
それでもなお、のお話。
一応お届けしておきます。
<ここがリスク!ストレートアイロンを日常使用している髪にあるあるの症状>
☑️ 熱焼けしてしまって、髪の質感にしなやかさがなくなってしまう
☑️ 髪内部のタンパク質が変成してしまって、脱色(ブリーチ)作用が進みにくくなる
☑️ 同じ理由から明るい色のカラーリング仕上がりにムラが生じやすくなる
手でさわれば火傷してしまうような高温のアイロンで髪をプレスしてスタイリングしていて、副作用的なことが何も起きない、、、わけがなく。
ほぼタンパク質でできている私たちの髪。
生卵が熱したフライパンの上で、目玉焼きに変わっていく(生卵に戻せない)現象と同じ。
引き受けなければいけないリスク* があって、「毎日アイロンを使いたい!」からこそのヘアケアがあること。
あらためて知っておいてもらえるとうれしいです。
*余談ですが日常的にアイロンを使用されている方とそうでない方では、美容室での薬剤系施術は(特にヘアカラーで顕著です)仕上がりに差が生じやすい傾向があります
◇ イチエがオススメする髪への負担を減らすストレートアイロンの使い方3選
先のうんちくを受けて、、、ですのでご理解いただけるかと思いますが。。。
あくまでも、髪への「負担を減らす」です。
「負担をかけない」ではありません(*負担はかかります)。
お手柔らかにw、参考にしてくださいね。
(1)適切なトリートメントを使用してから、使う
えーともう、これは手前味噌ですいません。
これ一択です。
騙していないですが騙されたと思って、使ってくださいw。
リケラミスト(&リケラエマルジョン)
アイロンを通して加わる熱から髪を保護してあげる役割のアイテムを使用することは、必須です。
「いやいや、私オイル使っているよ〜。」
そんな声も伺うのですが、いわゆるノンシリコン系オイルなどの使用は熱との相性が悪く、かえって負担をかけてしまう場合もあります。
髪深部に働きかけてくれるミストタイプを中心に、適切なトリートメント使用、おすすめします。
(2)アイロンで引っ張らない
ちょっと乱暴な例えですが、髪の毛ってこんな感じ。
(*スピーカーなどに使われるケーブル画像です)
タンパク質と水分を中心に、繊維状の形状をしているイメージを持っていただけるとわかりやすいかもしれません。
基本、「引っ張る」にはとても弱い(負担がかかりやすい)性質を持っています。
くわえてアイロンのような熱を加えるスタイリングアイテムで「引っ張る」、、、
「んぎゃー!やめてあげてーーー!」です。
「だってそんなこと言われても、、、真っ直ぐにならないんだもん・・・。」
わかる!わかるんです!
ですので、、、
「アイロンで引っ張る」ではなく。
「張った状態にして」アイロンを滑らせる(なめす)。
ご覧いただいたことのあるお客様もいるかもしれません。
イチエで登場する機会、今年は増えました。
ツインブラシ。
これで「張って」
ピンと張っている髪の上を、アイロンが滑るイメージ。
おんなじようだけど全然違うアプローチ。
同じものを使ってというのは難しくても、髪を持っている方の手で「張る」。
そこから持っている手に向かって(やけどに注意!)アイロンを滑らせてくる。
アイロンで引っ張らない。
これだけでも髪の負担は軽くなります。
(3)アイロンで脱水しない(乾かさない)
まさか濡れたままの髪にアイロンをする方はいないと思いますが。
一般にうねりや広がりの強い方ほど、すこし髪に水分を含んだ状態からアイロンを差し込もうとします。
これ、たしかにストレートパーマをかけさせてもらう時の美容師の理屈的には一理あり(脱水する時にうねりが伸びやすい)、、、ではあるんですが。
お家でのヘアアイロンの使い方としてはお勧めしません。
理由としては(2)にも近いのですが、アイロンはあくまでもキューティクルを整えて、ツヤのある仕上がりを楽しむためのアイテム。
水分の残し具合によっては、
「じゅーっ!!!」
「水蒸気爆発」といって、かえって髪に負担をかける仕上がりになってしまうこともあります。
これでうねりを取ろうとしたり、まっすぐにしようするのはNG。
軽くデンマンブラシ/ロールブラシで脱水、伸ばしてあげてから、仕上げにさっと使うヘアアイロン。
そのくらいの感じで使用してもらえると髪の負担は軽くできるはずです。
◇ まとめ
最近では、見た目に「そんなうねったりしていないじゃん、、、」な方でも愛用するストレートアイロンです。
使用頻度、強度、その時の髪のコンディションに配慮いただきながら、仕上げの仕上げの仕上げに、ささっと使うもの。
そのくらいの意識でご愛用いただけると、ありがたいです。
(*いやほんと、、、アイロン過多のヘアのお客様に満足いただくカラー提案をすること、、、なかなか大変なのです)
サロンでの施術を心ゆくまでお楽しみいただくためにも、、、ってところで。
ナイスなホームケア、よろしくお願いいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた。
hair design space i.chi.e
(ヘアデザインスペースイチエ)
代表/伊藤 護
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