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2024.05.30
今日、5月30日。
おかげさまで美容室イチエオープンから15周年を迎えることができました。
サロンを代表して、皆様のご愛顧に心より御礼を申し上げます。
本当にありがとうございます。
今日は、お店屋さんの長として。
特に10周年(2019年)からの5年間にフォーカスを当てて軌跡を振り返りつつ。
15年にわたってお店を継続してこれたことへの「実感」。
共有できたらと思います。
もしよかったら。
お時間があったらw。
最後までお付き合いください。
◇ 今だからできる「あのころのお話」
ちょうど5年前。
美容室イチエが10周年を迎えた、2019年。
2016〜18年の3年間、美容師スタッフの出たり入ったりが度重なっていた時期を経て、
いよいよアシスタントを配置しないサロンワークが当たり前になってきていた時期でした。
今だからお話できることですが、
一美容師として日々感じる充実度とは別の次元で、
「まあ、もう、しょうがないっか。」
「もう、いっか。このへんで。」
お店を続けていくことが、どこか惰性に流されかけていた時期でもありました。
というよりも。
目前に近づいてきていた10周年という節目であったり、一美容師として感じる「私」の充実度を高めることでしかお店を続けていくモチベーションが維持できなくなっていっていた、という方が正確かもしれません。
「ここではないどこかへ病」よろしく。
京都へふらふら。
代官山へふらふら。
(2017年〜19年初めまでの2年強)どれも決して無駄な時間だったとは思っていませんが、そんな調子なわけですから、お店の経営状況というのも決して褒められるような状況ではなく。
とにかく足元。
「おひとりおひとりのお客様に喜んでもらえるスタイルを届ける」
これを、
おひとりおひとり。
1日1日。
重ねながら、時間に過ぎていってもらえばいい。
およそ「公」として、お店の経営者としての自覚が曖昧になっていくような時間を過ごしていました。
◇ 「もう、終わりにしてもいいのでは」
美容室イチエの始まりは、2009年。
私伊藤がワンマンスタイリストで、私の仕事をサポートしてくれるアシスタントスタッフ1名。
合計2名でスタートをした美容室です。
少々気恥ずかしさがありますが当時は、
「必要とされる売上、まずはすべて自分の力で稼いでみせること。」
(他の美容師スタイリストの力に頼らずにお店を成り立たせること。)
「そして、この美容室イチエから生え抜きの美容師を育ててみせること。」
(雇用する美容師は、アシスタント美容師に限定する。)
いわゆる「教育型サロン」を目指して、そのスタートラインに立ちました。
「お客様に喜んでいただき、必要とされるお店になること」
「従業員に厚い待遇を整えて、雇用を生んでいけるお店になること」
そして、
「浦安(堀江)という町、また住んでいる方たちにとって、必要だと思ってもらえるお店になること」
今思うと、めいっぱい爪先立ちするような背伸びをして、
腰から折れ曲がっちゃいそうな荷物を背負い込んでみせて、の10年を過ごしてきていました。
が。
当時、10年を経て、まさに。
「身のほどを知る。」
が、しっくりくる感じ。
ここが踊り場なのか、着地点なのか。
それさえよく分からないまま。
ただ足踏みなのか(地団駄なのか)、それだけはやめていない。
そんな日々を過ごしていました。
◇ コロナ禍が変えたこと
そんな、前を向いているようで、下を向いているだけのような。
たそがれた気分で迎えた、翌2020年。
いわゆる、「グレートリセット」。
東日本大震災の時以上の、世間さまの動揺。
少しずつ少しずつ自分の足元も侵食されていくような感覚。
このブログを読んでくれているお客様にとってもそうであったように、私もまたいろいろなことを考え直させてもらう時間がありました。
ぼやっと、たそがれ気分だったそれまでの私にとって、
受け取りようによっては、
「とどめの1発」
になるはずだったものなのかもしれませんが。
なぜか、この時ばかりは、不思議と。
「はい?」
「こ、これで?」
「これを理由にして??」
「こんなとこで、こんなことで、終わっていいわけないだろ。」
お店屋さんとして、泣く泣くのれんを下ろしていく店主たちがいる。
店の入り口開けても、開けっ放してみても、人っ子一人歩いていない1日に向き合っている店主たちがいる。
それなのに、
このお店。
美容室イチエには、
「すぐに始めてくれて、よかった。」
*10日間ほどの自粛期間がありました
「やっててくれて、よかった。」
つけなきゃいけないのか外していいのか、首を傾げつつ。
いっしょに思いやりあいながら。
同じ空間を共有してくださっているお客様が、
「いる。」
だとするなら、
「私が私自身を、立て直す。」
それ以外の選択肢は、どう考えても、見当たりませんでした。
◇ ひとりで決めていいステージを過ぎて
隣の芝生はなんとやら、にはどんな類語があるんでしょうか。
自分の中に抱える悩みや、ためらい。
他人様から見れば
「なんだかずいぶん贅沢な悩みだね〜。」であることは、しばしばで。
5年前、10周年当時の私のそれも、今の私から見れば。
ちょっと小石につまづいただけなのに「骨でも折れました?」と心配されんばかりの、苦悶の表情。
自分の夢だとか、理想だとか、願望だとかに耳を傾けていただける季節は、もうとうにすぎていたのに。
お客さまがこっち見てくれている、そのお気持ちを置いていってしまっていたのは、私のほう?
いつまでもごにょごにょしていないで、
ただただ、使命に忠実に。
「このお店を、美容室イチエを守っていくのは私なんだ。」という実感に、ひしひし向き合っていく。
10周年にむけてトボトボ歩きしていあたあの頃の自分を叱咤してみせてやるような、
この5年間っていうのは、そういう時間でした。
◇ 継続の美学
私は自分のお仕事に「美容師」を選び、
自分で「美容室」をやるという道を選びました。
おしゃれで、粋で、かっこよくて、洗練されていて、可愛くて、きれいで、美しい
を提供するお仕事。
じゃあ伊藤にとっての、
「おしゃれで、粋で、かっこよくて、洗練されていて、可愛くて、きれいで、美しい」
それって、どんな感じ?
15年前に思い描いたビジョンとは違ってしまったからって、放り投げる?
それが美学だっていうんなら、
15年前に思い描いたビジョンとは違っていたって、
それを受け止めてなお前向けているんだったら、それはそれで「美学」。なんじゃない?
今自分の目の前に広がっている風景のほうが、よっぽどよかったじゃん。
これからも、自分なりの「美学」を大切に。
何年やってきたのかよりも、
今何をやっているのかを大切に。
突っ張ってみたり、曲げてみたり。
あらためて。
私の近くにいてくださる方たち、美容室イチエを大切にしてくださっている方たちのために働いていくことをここに記しておきたいと思います。
長々したためさせていただきました。
最後までご覧くださりありがとうございます。
ありきたりな言葉ではなかなか言い表せない、
おっきなおっきな感謝の気持ちにかえて。
2024年5月30日
hair design space i.chi.e
(ヘアデザインスペースイチエ)
代表/伊藤 護
Web / ichie.net
オンライン予約はこちら / https://1cs.jp/ichie/r
Instagram / instagram.com/i.chi.e_hair
■ 来店前に無料でご相談いただくことができます
ヘアデザインに関するお悩み、当日の施術内容、所要時間やご予算などのご不安は来店前に解消することができます。
お気軽にお声かけください。
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*浦安駅からバス乗車でのご来店につきましてはこちらのブログからご参照ください。
(お車でお越しの場合)
専用駐車場(堀江6丁目パーキング)を1台分ご用意しています。自家用車で来店の際にはご活用ください。
駐車場は大三角線通り沿い。浦安駅方面からお越しの場合は進行方向に対して左手側、舞浜駅方面からお越しの場合は進行方向に対して右手側にご確認いただけます。
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