油を注せ?!トリートメントの入口のおはなし〜イチエ髪質改善の手引き(5)

イチエ髪質改善の手引き 2024.05.25

イチエのブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

千葉県浦安市堀江5丁目の美容院、

 

 

hair design space i.chi.e

 

 

(ヘアデザインスペースイチエ)で

 

 

代表を務めています伊藤護

 

 

(いとう・まもる)っていいます。

 

 

 

2024年ブログでお届けしている新企画

 

 

「イチエ髪質改善の手引き」

 

 

 

 

今回で5回目の投稿を数えます。

 

 

ついていただけているでしょうか(心配w

 

 

 

イチエでご好評いただいている「髪質改善」「ヘアエステ」関連の技術について。

 

 

今一度お客様と一緒に理論的なバックグラウンド、情報をシェアしながら。

 

 

より皆さまにご自分の髪のコンディションを自分で把握できる、理解できる。

 

 

自分の髪のことを、自分のコントロール下で楽しんでいただけるようになれる。

 

 

そんなあたりをゴールにしたコンテンツをお届けしています。

 

 

ボリューム感、けっこうたっぷりな分野なうえ、専門的な用語も少々織り交ぜていく内容になろうかと存じます。

 

 

なるべくわかりやすく。

 

 

「そうかなるほど」「そういうことなのか」「それでアレがそうなってたんだ」

 

 

今まで以上にイチエで提供している技術への納得感を得ていただけるきっかけになればと思っています。

 

 

 

毎月1本、合計12本の記事でお届けしていますので、ぜひ今回の記事も最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

◇ 5回目のテーマは「トリートメントの入口のおはなし

 

 

 

前回の記事では、サロントリートメントのあゆみ=内部補充の歴史というお話を紹介しました。

 

 

サロントリートメントのあゆみ〜イチエ髪質改善の手引き(4)

 

 

「持ちがいい」「ずっとさらさらツヤツヤ」「まとまりがよくなった」

 

 

多くの女性の憧れを叶えるためにこれまでいろいろなプロダクトが開発されては廃り、また開発されては廃りを繰り返して今に至っています。

 

 

今回の記事ではあらためてそんな内部補充のあゆみを紹介しつつ、「今」「現在地点」をお伝えできればと思います。

 

 

 

◇そもそもトリートメントって浸透できるの?問題

 

 

 

私たちの色や形状を安定的に維持してくれている毛髪(キューティクル)。

 

 

 

 

 

 

これがゆるゆるに開いて、トリートメントに限らず何でもかんでも通過浸透させてくれるんなら話は早いのですが。

 

 

 

 

 

でももし本当にゆるゆるだったとしたら、お気に入りのカラーもどんな栄養もすぐに外に出ていっちゃいますよね。

 

 

 

一般に毛髪(キューティクル)というのは、

 

 

「分子量1000以下」。

 

 

 

 

 

とても小さい分子量のものしか中に通さないように、頑丈に(硬質ケラチンで)できているんです。

 

 

 

◇こまかくすれば浸透するのでは?

 

 

 

(「分子量」なんて専門用語が出てきちゃうと難しく感じてしまうかもしれませんが、シンプルに「大きい」「小さい」で表せる「サイズ」のような感覚で読み進んでもらえたら嬉しいです。)

 

 

そんな、分子量1000以下のものしか通さない毛髪キューティクルに対して、トリートメントって・・・?

 

 

 

 

一般に販売されている、いわゆるコンディショナーだったりとかトリートメントっていうのは、分子量がおおよそ4000前後といわれていて、ほぼ毛髪の内部に浸透するなんてことは期待できない(外側のコーティング・皮膜形成が精いっぱい)ものなんです。

 

 

 

実際髪のタンパク質の大半を占めるケラチンタンパクも現在使われている高分子のものだと分子量10000くらいのものもあり。

 

 

 

やはり毛髪の内部に浸透させることはそうそう容易いことではないんだなということ。

 

 

 

まずご理解いただけるとうれしいです。

 

 

 

ただ、そんな、いわゆる「分子量問題」でなかなか内部補充が叶わないトリートメント。

 

 

 

「じゃあどうすればいい?」で出てきたのが、

 

 

 

「分子量をこまかくこまかくできれば、浸透できるのでは?」発想。

 

 

 

 

 

 

ppt(ポリペプタイトの頭文字を取ったものです)処方といって、およそ1000にはおさまらない分子量のタンパク質たちをこまかくこまかく細切れにして、分子量を600〜800くらいに小さくして、浸透を図ろうという考え方。

 

 

 

私伊藤が美容師になった2000年当時多くの美容室で流行して、使用されていた処方です。

(今ももちろん使用されています)

 

 

 

◇キューティクルを開いちゃえば浸透するのでは?

 

 

 

一方で「浸透しにくい」なのであれば、

 

 

 

そもそもキューティクルを開いちゃえば、多少分子量が大きくたって中に入れ込んでいくことできるんじゃ?

 

 

 

こういう発想も、もちろんあります。

 

 

 

 

 

 

私たちは「用事調整」という言い方をしていますが、たとえばカラー剤(←脱色染色作用のなかでキューティクルを開かせるお薬)の中に、ちょいと隠し味的に効かせるタイプのトリートメントだったり。

 

 

そもそもpHを調整して(膨潤を促進する≒キューティクルをちょっと広げる)効かせることができるトリートメントなんてのもありますので、そんなのだったり。

 

 

 

いずれにしても、まず

 

 

 

「浸透、難しいっす。」ありきで、あの手この手。

 

 

 

トリートメントの改良が進んでいっている歴史を知ってもらえるとうれしいです。

 

 

 

◇ 一長一短、終わることのない進化

 

 

 

現在美容室イチエで使用しているトリートメント。

 

 

 

「分子量」というお話だけでも、低分子〜高分子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また(浸透した後での)髪内部での働きにもバリエーションがあり。

 

 

 

 

今まで、AとBとCを組み合わせてのワンパターンだった、いわゆるシステムトリートメントも。

 

 

 

 

 

AとBをつけた後に1番とCとを組み合わせるパターンだったり。

 

 

AをつけたらBをつけずに、Cをつけて仕上げていくパターンだったり。

 

 

 

 

 

 

様々なバリエーションを作っていくことができるようになっていて。

 

 

 

もちろん基本軸はありますが、よりお客様の髪の悩み・叶えたい状態に近づけていくオーダーメイドスタイルのヘアケアが可能になってきていることだけは間違いないと思います。

 

 

 

個人的には、正直、、、

 

 

 

 

 

 

「トリートメントでできることって、もうこれ以上はないんじゃ・・・」とさえ思えるほど。

 

 

 

本当に20年前にやっていたことはなんだったんだろうwくらい隔世の感があるんですが。

 

 

 

でもおそらく、、、きっとこれも通過点。

 

 

 

様々なメーカーのレベルの高い競争を経て経てまた新たなアプローチが生まれてくるのだろうと思っていますし、美容室イチエもこれにキャッチアップして、新鮮なご提案がお届けできたらと思っています。

 

 

 

◇ まとめ

 

 

 

今回もかなりのボリュームになってしまいましたが、お楽しみいただけましたでしょうか。

 

 

 

今回は、トリートメントの入口のおはなしということで、

 

 

 

☑️ そもそもトリートメントを髪内部に浸透させること、おうちケアだけでは難しい!

 

 

☑️ 分子量でのコントロール、pHでのコントロールを通して美容室でのヘアケア、いよいよ多様化していますよ!

 

 

☑️ トリートメントの進化は、これからもきっと続いていきます。髪質を理由にデザインを諦めないで!

 

 

 

 

このあたりの情報がお届けできていたら嬉しいです。

 

 

分かりにくかったところはぜひイチエに来てくれたときに、あるいはLINEでもOKです。

 

 

教えてもらえるとまた次回以降のコンテンツ作りの参考にさせていただきます。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

ではまた次回の記事で。

 

 

 

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🔶

ここ2回の記事で紹介している、pH(ピーエイチ)。

おさらいすると真ん中の7を中性にとって、それより低い値(0〜7未満)が酸性、高い値(7を超えて14まで)がアルカリ性なんつって表される。

またの名を「水素イオン濃度」とよばれるもの。

1番最初の記事では、「髪のpH=人間の体温(平熱)みたいなもの」

「髪のこと、勉強してみませんか」〜イチエ髪質改善の手引き(1)

そんな表現をしつつ、私たちの髪はpH=5.0〜5.5(弱酸性)で安定した状態を維持できるというお話をさせてもらいました。

また前回の記事では、

髪のpHを上げた時に起きること〜イチエ髪質改善の手引き(2)

膨潤作用という言葉と併せて、pHが高くなると薬剤の浸透がしやすくなるというお話を紹介しました。

それを受けて今回の3回目。

今回の記事では、

「じゃあ、そのpH、中性よりも下。5とか4とか3とか・・・になると、髪はどうなるの??」

そんなお話をお届けしていきます。

◇ (やっぱり読み方難しいけどw)知っておきたい髪の「収斂

今回も、結論から先にいきましょう。

pHが(中性を示す)7よりも、下。

5とか4とか3…とか(酸性の領域)になると、

髪は 収斂(しゅうれん)という反応を示します。

はて、、、?? 

収斂・・・とは???

これ、膨潤。

(水にひたしっぱなしのタオルです。)

それに対して、

これ、収斂。

(水にひたしたタオルをしぼって・・・のイメージ。伝わるでしょうか。)

要は、「ちぢむ」

膨潤が「水分を生成しながら髪内部から膨らんでいく。」

だったのに対して、

収斂っていうのは、

膨潤する前の、元の状態に戻ろうとする作用のことをいいます。

つまりpHを 7から下、6とか5とか…に下げていくと、髪は収斂反応を経て、その性質(形・色)を変えにくい(膨潤反応を経て効かせた薬剤効果を定着させやすい)状態に入っていくということになります。

◇ 髪とpH(ピーエイチ)

なので、言い方を変えると、

私たちはみなさまの髪を染めているようで、

実は

pHを高めて脱色したり、色を入れたり。

20〜30分しっかり反応したのを見届けて、

pHを下げてお仕上げをしていますし。

私たちはみなさまにロッドを巻いているようで、

実は

pHを高めて髪が曲がりやすい状態になってから、

しっかり反応しているのを見届けて、

pHを下げてパーマスタイルを定着させていたりするわけで。

この、pH。

カタカナで書くと、ピーエイチ。

あなたの髪の色、形、性質を変えて差しあげるうえで無視できない概念になっているのです。

というわけで。

次回から、いよいよ本題です。

3回の記事に分けてご紹介したこの pH という概念を共通言語にさせてもらって。

「髪質改善トリートメントって、これまでのトリートメントと何が違うの?」

「最近のストレートパーマって、これまでと何が変わったの?」

この辺りのトピックについて引き続き「わかりやすく。」

大切にして書き進めていきます。

ぜひまた来月の記事も楽しみにしていてください。