イチエの毎日。
2025.12.11
美容室イチエのブログをご覧いただきありがとうございます。

千葉県浦安市堀江5丁目の美容院、
hair design space i.chi.e(ヘアデザインスペースイチエ)で
代表を務めています伊藤護(いとう・まもる)です。
今日は
「おとな世代が知っておきたい白髪とブリーチのいい関係」
というタイトルで、いわゆるちらほらきらきらしてくる白いやつ。
「おとなの髪」がアレしてきはじめた、おとな世代の女性向けの記事。
特にブリーチとのいい関係をつくっていただくための記事をお届けしていきます。
<Summary>
・ブリーチが「必要なケース」「不要なケース」あなたはどっち?
・「ブリーチが傷む」は、実際どのくらい傷む?
・美容室イチエのダメージレスブリーチその考え方
・始める前に決めておきたい出口戦略
ぜひぜひ最後までご覧ください。
◇キーワード「白髪ぼかし」の弊害
「ありのまま美容」 「受けいれ美容」

女性の数だけいろんな美容のスタンスがあるものですが白髪もまた近年では、バチバチに染めちゃうと却って伸びてきた時に残念じゃん。ってことでいわゆる「白髪ぼかし」と呼ばれるようなカラーデザインが人気を得るようになりました。
この「白髪ぼかし」っていうキーワードもまた誤解を生みやすいというか、ひとり歩きしがちなところあり、またこれについては記事を改めて解説しようと思っているのですが。
いずれにしても、
「白髪に悩まされる→ バチバチに染めて暗く染めなきゃ」
だけが正解じゃなくなっていること。
むしろ、
「白髪もまた楽しんじゃおうよ→ 白髪気になりにくいかもレベルで明るくしちゃおう!」
こういうトレンドがあること。
なんとなくあなたもご存知のところかと思います。
ただ一方でこういうトレンドがいったん生まれはじめると、本来「白髪ぼかし」みたいな立ち位置からアプローチする必要のなかったはずの方まで、本来負う必要のない負担がかかる手法でヘアカラーをしてしまい事後の施術に影響を受けてしまうという残念ケースも、けっこう、あるのです。
◇今一度、ブリーチについておさらいしましょ
というわけでこれが、ブリーチ剤です。

染料(色)は一切含まれていません。
過硫酸塩という強力な酸化剤をつかってこれまでのカラーで定着している染料はもちろん、髪内部のメラニン色素を壊していく働きのある薬剤です。
一方で、こちら。

ライトナーというお薬があります。
割と近い薬剤として取り扱われがちですが、似て非なるもの。
こちらは染料(色)を微量に抑えてほんのーり明るさをアップさせるためだけにつくられているカラー剤。
過硫酸塩のような強力な酸化剤も含まれていませんので、これまでのカラーで定着している染料はもちろん、髪内部のメラニン色素を壊すまでのパワーは持っていません。
よく白髪染めをずっと繰り返してきている方から、
「暗いのちょっと飽きてきちゃって、、、私の髪、明るくなりますか?」
「あ、でもあの、ブリーチとかはなしで、お願いしたいんですけど・・・」
こういったご相談寄せられるのですが、基本的には
「ブリーチを使用しないのであれば白髪染めの暗さは明るくならない」
理解していただきたいところです。
「え、そのライトナーってやつじゃ明るくならないの??」というご相談もいただくんですが、ライトナーにできることはあくまでも、ほんのりレベルの明るさUP。
これまで積み重ねてきたカラーの染料を壊すことはしませんので、結果「おーずいぶん明るくなった〜!」と思っていただく仕上がりを得ることは難しいです。
◇ブリーチによるダメージ、ほんとうのところ
10代〜20代の頃に「やっちゃえー!」

なんてノリでブリーチをした経験がある方は想像がつくかもしれませんが。
「いやいや、そんな金髪みたいなカラーしたことない!」
そのままおとな世代になっている方たちには、
「そもそもブリーチってなんなの?!!」
よくわからないまま、すすめられるままに、
「白髪がぼかせるんならどうぞやっちゃってみてください〜!」
そして結果、、、

「え・・・ブリーチってこういうことになるの・・・(泣」
あとから質感の悪くなってしまった金髪部分にガッカリ。
こういうケース、実際、少なくないのです。
今一度、ブリーチ剤。

過硫酸塩という強力な酸化剤をつかって染料+髪内部のメラニン色素を壊していく働きのある薬剤です。
美容室で取り扱う薬剤の中で、最も髪にご負担をおかけするものになります。
今の髪の手触りから、さらに減点される未来。
髪が本来持つメラニン色素のレベルから脱色された髪は、あとからのせた色を保持しておく体力が弱くなります(色が定着しにくい/褪色が早い)。
パーマで髪に思い通りのウェーブ/カールをつけていくことも、非常に難しくなります。
脅かすつもりはまったくないんですが、
ことブリーチについては
「知らない、は結構デカめなコスト」。
リスクとリターンをよく理解して楽しんでもらいたいなと思っているんです。
◇ 美容室イチエが考えるダメージレスブリーチ
そんなリスク高め、触れるものみな傷つけていきそうなブリーチをダメージレスに楽しむ方法。
大きく分けて、2つです。
ひとつめは、「ブリーチを希釈するアプローチ」。
特に定期的な白髪染めを必要としていらっしゃるおとな世代のセンシティブな髪にアプローチする際、ブリーチ単体(原液)での施術はのちのちにまで響くダメージの原因になります。

そこで美容室イチエではこのブリーチ剤をこちらで最大5%(20倍)濃度まで希釈して使用しています。
希釈する分、もちろん明るくするパワー自体は弱まるわけなのですが、目指す明るさになってくれるなら十分。
その後の施術(ストレートしたい、パーマしたい)リクエストに影響しない範囲で楽しんでいただけるご提案をしています。
もうひとつは、「美容成分を同時に効かせていくアプローチ」

Olaplex に代表される毛髪強化剤などを導入しながら髪の耐力をUPさせてダメージレスなブリーチカラーがお楽しみいただける環境をご用意しています。
*た!だ!し!
繰り返しになりますが、あくまでダメージ「レス」。「ゼロ」ではありません。
100のダメージを80に、70、あわよくば60、50にしていくためのアプローチ。
ノンダメージではないことをよくよくご理解ください。
◇「大切なことは始め方より、しまい方」
特にブリーチを使った施術の場合、繰り返しご説明させていただいていることです。
美容室で使うお薬の中では唯一無二の存在、「ブリーチ剤」。
髪本来の持つメラニン色素を壊して再現して見せるヘアカラーはそれはそれはとても彩度高く、あざやか!

「めちゃいいじゃん!!!」目を奪われる魅力を持つわけなのですが。
一方で、髪本来の持つメラニン色素を壊すだなんてことしてしまう唯一無二のお薬でもあり。
「むむむむむ、、、」
想像していたとはいえ、、、の褪色であったり、ダメージであったり。
致し方のないところがあるのも事実。
だとするなら。
最終的にどうやって終わらせていくかを描きつつ、始め方を決める。
これがとても大切だと思っています。
つまりは、

「ブリーチした部分をいつかは切って終わりにしていく」だったり。
「表面だけ残しながら終わりにしていく」だったり。
カットとの組み合わせも模索しながらデザイン設計をしていくと、よりいい関係でブリーチとデザイン設計をしていけるんじゃないかなと思っています。
◇ まとめ
ずいぶんなボリュームになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
(ここまで書いておいてなんですがw)
「ヘアブリーチ」過剰に恐れることなく、自分に合った取り入れ方を決めていきつつ。
おとなの楽しみ方、見つけていただけるきっかけになればうれしい限りです。
最後までご覧くださりありがとうございます。
ではまた。
hair design space i.chi.e
(ヘアデザインスペースイチエ)
代表 伊藤 護
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