その髪たらしめる優秀な結合たち。

イチエの毎日。 2018.04.13

先日お越しくださったお客様から、「伊藤節の効いたブログは面白いけど、ヘア(ケア)に関するブログ(記事)はあんまり読んでないかな。(てへ」みたいなこと言われたので、あえて今日はヘアのお話、お見舞いしたいと思います。

 

 

 

今月からしばらくは、紫外線。6月くらいになってくると、そこに加えて湿気。

 

とかくヘアスタイリングは年間通して、いろいろ外的な要因に干渉されるものです。

 

でもそもそも髪の毛ってなんで直毛の人がいたり、猫っ毛の人がいたり、硬かったり柔らかかったり、個人差があるものなんでしょう??

 

 

 

 

「え、、、そりゃ遺伝でしょ。(笑」

 

 

お、、おう、、、そ、それはそうなんですけど。

 

 

今日は髪の内部に潜入。

 

 

みなさんの髪が今の状態であるために頑張ってくれている、髪の4つの大切な結合についてご紹介したいと思います。

 

 

 

 

結合とは。。。

 

 

 

たとえば「切れ毛」というと想像がつきやすいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

普段当たり前のように感じてスルーしていますが、そもそも髪の毛を縛ったり、時にはピンなどで止めたり、なんなら逆毛を立ててもしゃーってさせたり、時にはパーマもかけるし、アイロンもするし、ヘアカラーだってするのに髪の毛って、それなりの強度を持って、切れたり、折れ曲がったままにはならないですよね。

 

 

 

 

これは、髪内部に、髪をその髪たらしめる(たらしめる!w)結合が働いてくれているから、なんですね。

*余談ですが、実は髪の毛1本で100g程度の重量(コーヒーカップ1個に相当)に耐えられると言われています。

 

 

 

 

なんだか池上彰さんみたいになってきましたが、気にせずいきましょう。

 

 

 

 

①水素結合

 

 

(うぉーーー化学の授業みたいだ。)

 

 

これ、要は「髪を濡らす(濡れる)ことで切れる結合」のことを言っています。

 

たとえば、天然パーマの方たちなどは想像がつきやすいのではないでしょうか。

 

「濡らすとまっすぐなのに、乾かすとクルクルなっちゃう。」

「濡らしている時にはペタンコでいい感じなのに、乾かすとふくらんじゃう。」

 

これです。

 

 

 

 

 

症状としての実感は、こういう書き方の方がわかりやすいかもですが、美容師的にいうと。

 

「くるくるしている髪を濡らすと、水素結合が切れて、まっすぐに近い感じになる。」

「ふくらんでいる髪を濡らすと、水素結合が切れて、ペタンコに収まる感じになる。」

 

こんな調子ですw。

 

 

 

髪を髪たらしめる結合のうち、最も簡単に切れてくっついて、をしてくれる結合。

 

実は湿気のシーズンの髪のおさまりの悪さはこの水素結合で説明できるところも少なくないのです。(湿気を含んで水素結合が切れる>>>ブローして出かけたはずのスタイルが出先であれれれ?になっている。)

 

 

 

 

②塩(イオン)結合

 

 

 

+イオン、−イオン、、、うぉーーーちょっこしアレルギーやーーーな方も、もうちょいお付き合いください。

 

ここらへんから、普段のスタイリングの中でみなさんには実感していただきにくいゾーンになるのですが、そもそも酸性だの、アルカリ性だの、、、人間のお肌や髪の毛って??? 何性かご存知ですか。

 

 

 

洗脳星??? 

 

 

違う違う。

 

 

 

 

 

お肌と同じ弱酸性。が正解。

 

 

pH(0 酸性 <<< 中 7 性 >>> アルカリ性 14)でいうところの4.5〜5.5 くらいのところが普段の状態です。

 

 

 

 

 

 

一方で、私たちが施術提供するパーマ液やヘアカラーのお薬、これらはほぼすべて「アルカリ性」。

 

 

このアルカリ性を帯びたお薬を髪の毛に乗せて、弱酸性だった髪の毛のph をアルカリ性の方に傾けて(この時にイオン結合が切れます)、キューティクルを開けて、お薬を内部にお届けしているっていうわけなのです。

 

 

水素結合より切れにくい結合を切った上でお届けする施術だから、効果も高い(色が変わる/形状が変わる)し、やはり一定のダメージのリスクを負っていくことになるってわけですね。

 

 

 

 

③SS(システィン)結合

 

 

 

4段階ある結合のうちの3番目。

 

 

 

 

この結合を切って行う施術が、パーマ(ストレートパーマ)になります。

 

 

パーマ(ストレートパーマ)にしかできない、「髪の形を変えること。」

 

 

受けていただく施術の中では、ロッドを巻く最中(あるいは巻いた後)につけるお薬(1液とか1剤とかいったりします。)が、髪内部に浸透して、このSS結合を切っていきます。

 

そこにロッドを巻く(物理的な力を加える)ことで、結合の結びつき方を変え、最後にキャップを外したあとで固めるお薬(2液とか2剤とかいったりします。)をつけて、形を変えたSS結合を再結合させる、と。そんなこんななのです。

 

 

パーマをかけてすぐ後にヘアカラーをおすすめしない理由もなんとなく、わかっていただけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

④ペプチド結合

 

 

髪の命といってもいい、根本的で強い結合。そのぶん、一度切れてしまうと再生が不可能となってしまいます。

 

 

 

 

 

みなさんが実感するところでいうと、枝毛だったり、ブリーチを重ねた経験のある方だと髪の毛がゴムみたいに伸びるような症状だったりの、あれです。

 

 

 

 

というわけで。

 

 

以上ざーーーっとですが、4つの結合をご紹介したのですが。

 

 

 

一番お伝えしたいのは、

 

 

皆様からリクエストいただく施術(私たちが提供している施術)が、髪のどのあたりに何をしようとしているのかを知っていただくこと。

 

 

「お任せ」、だったり寄せていただいている信用だったりはもちろん有難いのですが、こういうウンチクを多少でも知ってていただくと、イチエからお届けしている施術の経過だったり、ケアの目的だったりもいっそう理解していただけるのではないかなと。

 

 

そんなこんななのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回のブログでは、先月からにわかに高まってきている、プレケア剤 Newtral AL と、世界のプレケア剤 OLAPLEX がなるほどそれでそうか、そうなわけなのねをお伝えしたいと思っています。

 

 

 

ぜひ、こんな情報も知っていただいた上で、素敵なヘアライフを一緒に楽しんでいきましょう。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

あーでぃおーーーす。

 

 

hair design space i.chi.e(ヘアデザインスペースイチエ)

オーナースタイリスト/伊藤 護(いとう・まもる)

 

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