イチエの毎日。
2014.08.01

今朝の読売新聞にて。

ご覧いただいた方もあったでしょう。長寿コーナー「人生案内」に寄せられた相談。 「美容師」というキーワードに目を奪われ、朝から読みふけってしまいました。
まずは、なんとも微笑ましい。
投稿によると相談者は10代の女子学生ということで、おそらくは高校生でしょうか、はたまた大学生でしょうか。
アナログデジタルハイブリッドな昭和世代としては、一方的極まりないのですが、とても好感が持て、微笑ましく思ったのでありました(^^)。
そして、なんともうれしい。
相談内容を拝読している限り、このお嬢様はきっと素敵な美容師さんと出会えたんだろうな、と。
恋愛感情どうこうはさておき、ひとりの女性から慕われる仕事、身なり、接遇があってのこと。 ちっちゃな同胞意識でしょうか、なんだか仲間が褒められているような気がして、とてもうれしく思ったのでありました。
最後に。
寄せられた相談には、心療内科医をされている方(だったはず)が丁寧に回答をされていましたが。 なんだか気分がよかったので、美容師の立場からも勝手に答えてみようと思います←。結論から申し上げれば、、、 「大いに恋愛したらいい」と思います。
、、、っと、、少々無責任でしょうか。
対象が美容師ということで、叶うだの叶わないだのという視点からすると、どうこうありますが、やはり自分以外の他人が「気になる」対象になるってのは、なろうと思ってなれるものでもなく。たまたま相手がその方だったというお話。 私がとやかく言うことでもない気が、今さらしてきていますが←。大いに恋愛を謳歌してもらいたいものです。
一方で、少なくとも、そういう個人的な感情を寄せられることが「迷惑だ」と考える美容師って、さほど多くないのでは、、、?
強いて言えば、その方がちょっと線をまたごうとしてお近づきになってこようとされてきた時に、「ご注意下さい!」待ったをおかけしなくてはならない状況になった時に、ご縁が途絶えてしまったら寂しいな、、、というところくらいではないでしょうか。
私たち美容師は、取り返しのつかない技術をお客様にご提供し、鏡の前でその評価を仰ぐ、ある意味でとても「勇気が必要」な職業です。 恋愛感情に近いご好意はともかく、インターネットに、いや〜な書き込みされる覚悟も、お渡ししたお名刺をお店の外でポイッとされてしまう覚悟も、ひっくるめて「他人様からどう言われようが、どう思われようが、我がベストを尽くすのみ」決め込んでいる猛者ばかり。 お寄せいただくご好意に対しても然りで。 どういう態度で接して差し上げるのが、その方にとって、双方にとって最良なのかを考えるのも仕事のうちかな、と思っています(もっとも、最近はそんな可愛いファンも少なくなりましたけどw。)。
あくまで一美容師の見解を越えませんが、その女学生の元に届くことを祈って。

hair design space i.chi.e (ヘアデザインスペースイチエ)
オーナースタイリスト/伊藤 護